ハリウッドきっての華やかな舞台、アカデミー賞授賞式。セレブたちの煌びやかなドレスやタキシードが注目を集める中、一際異彩を放っていたのが「ゴジラ・マイナスワン」の VFX チームだ。なんと彼らが履いていたのは、ゴジラをモチーフにした規格外のハイヒールだったのだ!
人類存亡の危機を描いた超大作「ゴジラ・マイナスワン」は見事、視覚効果賞を受賞。栄光のレッドカーペットを歩いたのは、CG ディレクターの高橋正記氏、監督の山崎貴氏、VFX ディレクターの渋谷紀世子氏、コンポジターの野島辰司氏。全員正統なタキシードやイブニングドレス姿でキメる中、足元には驚きが隠されていた。
なんと、彼らの履いていた靴のヒール部分がゴジラの巨大な爪を模したものだったのだ! まるでゴジラがレッドカーペットを歩いているかのような迫力である。しかも、爪にはクロームメッキの整った爪先まで再現されており、細部までこだわりを感じる。
常識を覆す斬新なデザインを手掛けたのは、日本のシューズデザイナー・松井良祐氏だ。2017年に設立したブランド「ha | za | ma」は、靴という概念を覆すような奇抜なヒールで注目を集めている。クリスタルをちりばめたものから拳銃のグリップを模したものまで、その発想は自由奔放。履く芸術作品とも称されるほどだ。
実は、このような動物の爪をモチーフにしたハイヒールは、海外ブランドでも見られる。最近ではアレキサンダー・マクイーンの馬蹄ブーツが話題になり、先月ミラノファッションウィークでは GCDS が吠える顎を模したヒールのパンプスを発表している。
今回、ゴジラの爪ヒールはスタッフ向けに特別に作られたものだが、松井氏は SNS 上で「近日中に在庫を販売する可能性があります。興味のある方はぜひ情報をお待ちください」とコメント。映画ファンならずとも、このユニークなハイヒールは必見だ。ゴジラ関連グッズはこれまでにも数多くあったが、ここまで遊び心溢れるアイテムはかつてなかっただろう。